肋骨不全骨折による、反対の右の背中などに起こる肋間神経痛

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骨折をすることは、しばしば存在しますが、肋骨骨折の発生頻度は、骨折全体の上位に位置します。
しかし肋骨骨折は、肺や心臓などに刺さる危険性がある、大きな転位を伴うものばかりではありません。
むしろ肋骨骨折の大多数は、医学的に不全骨折と呼ばれている、転位の無いものがほとんどなのです。
転位のほとんど無い不全骨折は、完全骨折に移行しなければ、予後の心配はそれほどありません。
そのため不全骨折の治療は、バストバンドを胸郭に巻くだけの、簡便なものが一般的に行われています。
いっぽうで不全骨折であっても、その発生する症状によって、患者が戸惑うことが発生します。
その典型的なものが、骨折を起こした肝心の患部以外の部位が、痛くなる場合です。
例えば、右の前胸部の肋骨を骨折したにも関わらず、右の背中が痛くなることがあります。

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このケースにおいて、骨折とは直接関係の無い背中が痛くなる背景には、肋間神経痛が関与しています。
肋間神経というのは、左右12本あるそれぞれの肋骨に沿って、走行している末梢神経の一つです。
この肋間神経が、骨折を起こした部位において刺激を受けると、異なる部位に肋間神経痛が起こります。
神経というのは、根本的には電気信号を伝える、役割をするものになります。
すなわち、先述の骨折とは関係無い背中に痛みを起こすのは、電気信号がそこに伝わるからなのです。
また、肋間神経は左右で独立しているために、電気信号が伝わっても、反対側が痛むことはありません。
加えて、肋骨の不全骨折における痛みは、受傷直後は転位が少ないために、少ないことが多くなります。
ところが痛みが少ないために、安静にしないことで、数日経過すると痛みが増すことがあります。
そのため、初期に痛みが少なくても、安静にすることが大切なのです。
したがって、こうしたことを前もって認識しておくと、肋骨の不全骨折を起こしても安心です。

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